先日、長崎ツアーの中でずっとご一緒させて頂いたのは、
落語家入船亭扇遊 師匠。
連日ご一緒させて頂いていたので、私は初対面にも関わらず聞きたい事をとにかく聞いた。
師匠と一緒にいると、教えていただきたい事ばかりだった。
師匠の生い立ちなども含め、落語を愛する思い、落語家としてどう生きて行くかという思いを、空き時間は本当に隅々まで知りたくて伺った。
ある時、「師匠が今まで落語をしてこられて、芸が進化したなと思う瞬間はいつでしたか?」と聞いてみた。
もしかしたら失礼な質問なのかもしれないけれど、一緒にいる時間が長ければ長いほど、私は師匠をすごく尊敬して、憧れの方になっていったもので・・・。
師匠は、
「その時その時を一生懸命にはなし、その時々の周囲の環境に育てられた」という内容の事をおっしゃった。
私はハッとした。
歌に必死になり、どうやったら「市川昭介先生」の言葉の数々に近づけるか、私は先生に恥じない歌を歌えているのだろうか・・・、毎日毎日歌うたびに天国の先生に聞いて、自分の放った一寸前の歌を何度も反芻する毎日なのだけれど、
師匠の言葉を聴いた瞬間、はぁ・・・ちょっと生意気だったなぁと反省した。
私は、私一人で、崖を登って上に上にというつもりだったけれど、
その崖も、そのロープも、その空も、その空気も、
全部人の物。
誰かがそこに用意してくれたもの。だから私は登る。
この10年の間に、緩やかにでもめまぐるしく環境が変わった。
明日、お客様の沢山のリクエスト、そしてテイチクのスタッフの皆さん、それから身近で支えてくれる身内スタッフ、それに、たぶん私は気づいていないけれど私の知らない様々な所で、多くの愛情を下さっている方々のお陰で、私は「日曜バラエティ」に出演させて頂ける事になった。
ずっと、ずっと、憧れて、
あそこに名前が載っている自分を想像して、いつか・・いつかね・・・って思ってた。
今、この一瞬だって、
ちょっと以前の私と同じ心を持った歌い手さんがどれだけいることだろう。
色んな人々のお陰で、明日1つ夢がかないます。ありがとう。
でも、夢はまだまだ多い。欲張りだけど、多いんです。
私、沢山のありがとうを歌に込めて、一生懸命に歌います。
全国の皆さん、明日は聞いていて下さいね。
私の尊敬する扇遊師匠、私に色々な事を教えてくださってありがとうございました。
「必死に登る自分は、実は環境に育てられているのだ。」
1人じゃ気づきませんでした。深く感謝を込めて・・・

